2013年5月11日土曜日

message_02_被災地みやぎの「いま」と出会い、つながる一日

あづめっちゃ東京ツアー
「被災地みやぎの「いま」と出会い、つながる一日
 〜現場で奮闘する5人の物語〜」に参加してきました。
30人ほどの参加者で、短い時間でしたが、
活動を知ってもらう良い機会になりました。

そのときにいただいた応援メッセージを紹介します。

「質問に対し、ていねいにお答えいただき、ありがとうございました。活動されている内容に、共感できるところも多くありました。これからもこのご縁をつなげていき、微力ながら支援させていただきたいと思います。」
「はじめまして、○○と申します。今日は子どもたちへの素晴らしい活動のお話ありがとうございます。何か子どもたちへの支援としてご協力できればと思います。どうぞよろしくお願いします。」
「子どもたちの笑顔、そして未だに心のきずをうけている子どものためとりくまれているしせいに感動しました。はなれてはいますが、東京はみんなのこと忘れていません。応援しています。東京でもひろめます。」
「小さい子どもたちにとっては、大きすぎる出来事だったように思われます。大人でも大変だと思いますが、大人はまだ人生の中で、整理する力をそれなりに持っているかもしれません。小さい子どもたちの悩みのためにも、是非活動を続けられるように応援したいと思います。」
「静かながらも、アツイ何かを感じました!ムービーを通して拝見した子どもたちのスマイルが全てを物語っていました!」
「言葉で自分を表し切れていない子どもたちを”開く”、とても大切な活動だと感じました。きっと理屈やセオリーではなく、参加した子どもの表情の変化や、パフォーマーとして参加されたダンサーの方が踊りながら見た子どもたち、感じた印象に、ダンス幼稚園の真の評価が現れるのだろうと推測しています。是非これからも参加者もパフォーマーも楽しめる活動を続けて行かれてください。」
「多くの子どもたちに笑顔を!これからの日本は彼ら(子どもたち)にかかっています。沢山の楽しいダンスで「心」を広げてあげてください。」
「具体的に必要としている支援を教えてください。」
「ダンスのお話、興味深かったです。ありがとうございました。子どもたちが目をまるくさせてダンスを見ている姿、ご年配の方がダンスをしている方、とても楽しそうでした。すてきな活動ですね。今後も応援しています。」
「子どもたちの精神的ケアや楽しめる場づくりのために”ダンス”を通して、というのはとても素敵だと思います。応援しています!」
「子どもは想いをうまく表現することが、まだまだ難しいと思います。私たちは花をつかって皆を笑顔にしていきたいと思いますので、ご協力できることがあればお声がけ下さい。」

ありがとうございます!

2013年5月2日木曜日

向山幼稚園・木村創先生より


ダンス幼稚園の立ち上げからずっとお世話になっている創先生から
芽吹き出すについて感想をいただきました。
ダンス幼稚園は先生や幼稚園の協力が大きくあって成立しています。
私たちと一緒に考え、一緒につくってくださる幼稚園に感謝です。
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 ダンス幼稚園は、「大人から子どもまで、気軽にダンスに触れてほしい」というコンセプトから始まったイベントで、今回で3回目となります。ダンス幼稚園実行委員会の方々が中心になってくださり、プロ・セミプロのダンサーの方々が踊ってくださいます。
 そんなダンス幼稚園で、たくさんの素敵な場面を“めーっけ”しました!

 短距離男道ミサイルのマチョムキン体操では、大人も子どもも自然と体が動いてしまい、みんな楽しそうに踊っていました。
 竹林のほうねん座は、一転、和の雰囲気で虎舞が舞われ、そのあとの尺八と風のコラボレーションは何とも言えない静けさと荘厳さを感じさせられました。
 礼拝堂で行われたさんかくのコンテンポラリーダンスは、音と雰囲気の中、即興で紡ぎだされる幻想的な動きとビニールでできた三角のドームに心をうばわれました。

 園庭で響き渡るタップの音、タイ舞踊の剣の舞、未来.Coのハイヒールを履き思いを爆発させるダンス、同じ服を着て楽しげに踊り、またほかのダンサーのところにも参加するコチブのみなさん。どれをとっても本当にユニークなダンスでした。
 
そんないろいろのダンスの中、私が注目したのは、大人と子どもです。

 子どもたちがダンサーに様々な形でアプローチしていきました。ある子はちょっかいをだし追いかけられ、ある子はちょっと怖くてお母さんの足にしがみつき、ある子はわれ関せずで砂遊びをしていました。2回目、3回目の子は、すぐに体を動かしている姿も多くみられました。
 そしてそんな子どもたちの周りのある大人は「一緒に見ようよ!」と誘い、ある大人は子どもをなだめながらも舞いに釘付けになり、ある大人は子どもとは別行動で、楽しそうに笑ったり、体を動かしたりしていました。

 私は、芸術を見る時に、どこかで「これはいいものだ」と見なければならないと思っていました。でも、ダンス幼稚園を企画し、アーティストの方と話したり、ダンスを見たり、ダンスを見ている子どもたちを見たりするうちに、その見方が変わってきました。

 「なんかわかんないけどスゲー!」「かっこいぃ~!!」「ちょっと近寄らないでほしいな~」「なんだこれ?」「怖ッ!!!」 どれも、ダンスを見ていて感じた自分の気持ちです。
 子どもはそんな気持ちをストレートに出してくれます。そんな子どもを見ていると、自分がいかに芸術を敷居の高いものにしていたのかを反省させられます。
 
そして同時に、ダンス幼稚園に来てくださる大人たちが、自分の足でアートを探し周り、見つけてはコロコロと表情を変えながら楽しんでいる姿を見ながら、こんな大人が子どもの周りにいるって素敵だなと思いました。
子どもの思うままにアーティストと触れ合わせてくれ、そこで生まれる新たな作品を楽しむ。子どもの生活の場で、安心できる大人と一緒だからこそ出てくる子どもの素直な感情をそのままにして下さる大人がいるからこそ、このイベントは意味深いものになっていると思います。

 打ち上げの席で、フィールドマネージャーが、「ほかの劇場では(子どもがステージに上がる等すると)公演を一時中断しなければならないことがあります。 でも、ここダンス幼稚園では、当たり前に子どもが素通りし、フィールドに入ってくる。そしてアーティストがそれを含めてダンスを踊る。そこにたくさんの奇 跡が起こります。」と言っていました。
ともすると芸術作品の中で起こる突発的なことは、アーティストにとっては困ることだったりもしますが、それを“奇跡”と呼び、面白がるアーティストもいます。そして、そんな奇跡を呼び寄せる天才は子どもたちです。

 アーティストと子ども、そしてそれを取り巻く大人たちが作り上げるダンス幼稚園という一つの作品。様々なジャンルのダンスや音楽、リズムと歓声が溶けあいながら、紡ぎだされるその空間のまっただ中にいることができ、素敵な一日を過ごさせていただきました。
 来園していただいた皆様、本当にありがとうございました。
 そして、この場を借りて、ダンス幼稚園実行委員会、並びにダンサーの方、そして、全国からこのイベントのために寄付を下さったり、応援を下さった皆様に、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました!!

 
向山幼稚園
木村 創

ダンス幼稚園-芽吹き出す-ありがとうございました。

この度は、ダンス幼稚園〜芽吹き出す〜にご来場いただき、誠にありがとうございました。昨年の4月から始まり、この向山幼稚園にて3回目のダンス幼稚園を無事に終えることができました。

「子供たちに様々なダンスを体験してもらいたい。小さいお子さんがいることで、なかなか劇場に足を運ぶのが難しい大人の方にも気軽にダンスを楽しんでもら いたい。」そんな気持ちから始まったこの企画に本当にたくさんの親子連れのお客様がご来場いただけたことは、私たちの何よりもの喜びです。回を重ねるごと にダンスに積極的に関わってくれる人が増えて、より一緒にダンスを楽しむ空間になって いました。この企画は、長い時間静かに座っていなければならないという普段の鑑賞の仕方ではありません。鑑賞する人が見たいところに移動し、観たいときは 観る、遊びたいときは遊ぶ、踊りたいときは踊るという形式です。観る人が選び、考え、行動しなければなりません。できるだけ子供たちに強制することなく、 自由に楽しめる空間を作るためです。これはダンサーにとっても、観る人にとっても普段の鑑賞の仕方よりも大変ですが、新しい楽しさがきっと見つかると思い ます。

震災から2年が過ぎ、3年目を迎えました。阪神大震災の教訓では、震災による精神的な弊害は3年目から目に見える形で現れてきたと聞いています。私たちが できることはほんの些細なことしかできませんが、少しでも多くの人に寄り添い、心が温かくなるような企画になるよう、これからも継続して行っていきたいと 思っております。

また、震災の時には隣近所の人たちが助け合って、みんなで炊き出しをし、電気やガス、水道がなくても共に乗り越えていきました。あのときの気持ちを忘れな いこと、普段から隣近所の顔を知ることが、またいつ起こるかわからない有事の際に大きな力になると考えています。そういった意味も含めて、毎回終わりには ダンサーもスタッフもお客様も一緒にご飯を食べるということを行っています。今回もお手伝いしてくれるお子さんや、何度も笑顔でおかわりしてくれる人がい て、とても有意義な時間でした。

最後に、このダンス幼稚園を開催するうえで多くのダンサーはもちろんのこと、幼稚園の職員さん、地域住民の方々、スタッフの皆さん、また世界中の応援して くださっている支援者の方々の多大なご協力のもとで成り立っています。心より感謝申し上げます。これからも何卒よろしくお願い致します。

ダンス幼稚園実行委員会
代表 千田優太