ダンス幼稚園の立ち上げからずっとお世話になっている創先生から
芽吹き出すについて感想をいただきました。
ダンス幼稚園は先生や幼稚園の協力が大きくあって成立しています。
私たちと一緒に考え、一緒につくってくださる幼稚園に感謝です。
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ダンス幼稚園は、「大人から子どもまで、気軽にダンスに触れてほしい」というコンセプトから始まったイベントで、今回で3回目となります。ダンス幼稚園実行委員会の方々が中心になってくださり、プロ・セミプロのダンサーの方々が踊ってくださいます。
そんなダンス幼稚園で、たくさんの素敵な場面を“めーっけ”しました!
短距離男道ミサイルのマチョムキン体操では、大人も子どもも自然と体が動いてしまい、みんな楽しそうに踊っていました。
竹林のほうねん座は、一転、和の雰囲気で虎舞が舞われ、そのあとの尺八と風のコラボレーションは何とも言えない静けさと荘厳さを感じさせられました。
礼拝堂で行われたさんかくのコンテンポラリーダンスは、音と雰囲気の中、即興で紡ぎだされる幻想的な動きとビニールでできた三角のドームに心をうばわれました。
園庭で響き渡るタップの音、タイ舞踊の剣の舞、未来.Coのハイヒールを履き思いを爆発させるダンス、同じ服を着て楽しげに踊り、またほかのダンサーのところにも参加するコチブのみなさん。どれをとっても本当にユニークなダンスでした。
そんないろいろのダンスの中、私が注目したのは、大人と子どもです。
子どもたちがダンサーに様々な形でアプローチしていきました。ある子はちょっかいをだし追いかけられ、ある子はちょっと怖くてお母さんの足にしがみつき、ある子はわれ関せずで砂遊びをしていました。2回目、3回目の子は、すぐに体を動かしている姿も多くみられました。
そしてそんな子どもたちの周りのある大人は「一緒に見ようよ!」と誘い、ある大人は子どもをなだめながらも舞いに釘付けになり、ある大人は子どもとは別行動で、楽しそうに笑ったり、体を動かしたりしていました。
私は、芸術を見る時に、どこかで「これはいいものだ」と見なければならないと思っていました。でも、ダンス幼稚園を企画し、アーティストの方と話したり、ダンスを見たり、ダンスを見ている子どもたちを見たりするうちに、その見方が変わってきました。
「なんかわかんないけどスゲー!」「かっこいぃ~!!」「ちょっと近寄らないでほしいな~」「なんだこれ?」「怖ッ!!!」 どれも、ダンスを見ていて感じた自分の気持ちです。
子どもはそんな気持ちをストレートに出してくれます。そんな子どもを見ていると、自分がいかに芸術を敷居の高いものにしていたのかを反省させられます。
そして同時に、ダンス幼稚園に来てくださる大人たちが、自分の足でアートを探し周り、見つけてはコロコロと表情を変えながら楽しんでいる姿を見ながら、こんな大人が子どもの周りにいるって素敵だなと思いました。
子どもの思うままにアーティストと触れ合わせてくれ、そこで生まれる新たな作品を楽しむ。子どもの生活の場で、安心できる大人と一緒だからこそ出てくる子どもの素直な感情をそのままにして下さる大人がいるからこそ、このイベントは意味深いものになっていると思います。
打ち上げの席で、フィールドマネージャーが、「ほかの劇場では(子どもがステージに上がる等すると)公演を一時中断しなければならないことがあります。 でも、ここダンス幼稚園では、当たり前に子どもが素通りし、フィールドに入ってくる。そしてアーティストがそれを含めてダンスを踊る。そこにたくさんの奇 跡が起こります。」と言っていました。
ともすると芸術作品の中で起こる突発的なことは、アーティストにとっては困ることだったりもしますが、それを“奇跡”と呼び、面白がるアーティストもいます。そして、そんな奇跡を呼び寄せる天才は子どもたちです。
アーティストと子ども、そしてそれを取り巻く大人たちが作り上げるダンス幼稚園という一つの作品。様々なジャンルのダンスや音楽、リズムと歓声が溶けあいながら、紡ぎだされるその空間のまっただ中にいることができ、素敵な一日を過ごさせていただきました。
来園していただいた皆様、本当にありがとうございました。
そして、この場を借りて、ダンス幼稚園実行委員会、並びにダンサーの方、そして、全国からこのイベントのために寄付を下さったり、応援を下さった皆様に、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました!!
向山幼稚園
木村 創
ダンス幼稚園は、「大人から子どもまで、気軽にダンスに触れてほしい」というコンセプトから始まったイベントで、今回で3回目となります。ダンス幼稚園実行委員会の方々が中心になってくださり、プロ・セミプロのダンサーの方々が踊ってくださいます。
そんなダンス幼稚園で、たくさんの素敵な場面を“めーっけ”しました!
短距離男道ミサイルのマチョムキン体操では、大人も子どもも自然と体が動いてしまい、みんな楽しそうに踊っていました。
竹林のほうねん座は、一転、和の雰囲気で虎舞が舞われ、そのあとの尺八と風のコラボレーションは何とも言えない静けさと荘厳さを感じさせられました。
礼拝堂で行われたさんかくのコンテンポラリーダンスは、音と雰囲気の中、即興で紡ぎだされる幻想的な動きとビニールでできた三角のドームに心をうばわれました。
園庭で響き渡るタップの音、タイ舞踊の剣の舞、未来.Coのハイヒールを履き思いを爆発させるダンス、同じ服を着て楽しげに踊り、またほかのダンサーのところにも参加するコチブのみなさん。どれをとっても本当にユニークなダンスでした。
そんないろいろのダンスの中、私が注目したのは、大人と子どもです。
子どもたちがダンサーに様々な形でアプローチしていきました。ある子はちょっかいをだし追いかけられ、ある子はちょっと怖くてお母さんの足にしがみつき、ある子はわれ関せずで砂遊びをしていました。2回目、3回目の子は、すぐに体を動かしている姿も多くみられました。
そしてそんな子どもたちの周りのある大人は「一緒に見ようよ!」と誘い、ある大人は子どもをなだめながらも舞いに釘付けになり、ある大人は子どもとは別行動で、楽しそうに笑ったり、体を動かしたりしていました。
私は、芸術を見る時に、どこかで「これはいいものだ」と見なければならないと思っていました。でも、ダンス幼稚園を企画し、アーティストの方と話したり、ダンスを見たり、ダンスを見ている子どもたちを見たりするうちに、その見方が変わってきました。
「なんかわかんないけどスゲー!」「かっこいぃ~!!」「ちょっと近寄らないでほしいな~」「なんだこれ?」「怖ッ!!!」 どれも、ダンスを見ていて感じた自分の気持ちです。
子どもはそんな気持ちをストレートに出してくれます。そんな子どもを見ていると、自分がいかに芸術を敷居の高いものにしていたのかを反省させられます。
そして同時に、ダンス幼稚園に来てくださる大人たちが、自分の足でアートを探し周り、見つけてはコロコロと表情を変えながら楽しんでいる姿を見ながら、こんな大人が子どもの周りにいるって素敵だなと思いました。
子どもの思うままにアーティストと触れ合わせてくれ、そこで生まれる新たな作品を楽しむ。子どもの生活の場で、安心できる大人と一緒だからこそ出てくる子どもの素直な感情をそのままにして下さる大人がいるからこそ、このイベントは意味深いものになっていると思います。
打ち上げの席で、フィールドマネージャーが、「ほかの劇場では(子どもがステージに上がる等すると)公演を一時中断しなければならないことがあります。 でも、ここダンス幼稚園では、当たり前に子どもが素通りし、フィールドに入ってくる。そしてアーティストがそれを含めてダンスを踊る。そこにたくさんの奇 跡が起こります。」と言っていました。
ともすると芸術作品の中で起こる突発的なことは、アーティストにとっては困ることだったりもしますが、それを“奇跡”と呼び、面白がるアーティストもいます。そして、そんな奇跡を呼び寄せる天才は子どもたちです。
アーティストと子ども、そしてそれを取り巻く大人たちが作り上げるダンス幼稚園という一つの作品。様々なジャンルのダンスや音楽、リズムと歓声が溶けあいながら、紡ぎだされるその空間のまっただ中にいることができ、素敵な一日を過ごさせていただきました。
来園していただいた皆様、本当にありがとうございました。
そして、この場を借りて、ダンス幼稚園実行委員会、並びにダンサーの方、そして、全国からこのイベントのために寄付を下さったり、応援を下さった皆様に、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました!!
向山幼稚園
木村 創